幻の航空通信聯隊

 
昭和12年、日支事変(日中戦争)は益々拡大の一途をたどりつつあった。陸軍はこの頃航空部隊の拡充計画の一環として、三重県多気郡斎宮村(現、明和町)の一角に航空通信聯隊基地の新設に着手した。
 
 建設工事は5年の歳月を費やし、当時の最新鋭技術の粋を集め、施設の建設整備を完了し、昭和17年ここに第七航空通信聯隊を編成したのである。しかし、この聯隊は昭和20年4月15日なぜか終戦を前にして解散命令が出されている。
 
 終戦後60有余年を経過した現在、この聯隊のことについては、当時軍の機密事項でもあり、又残された記録も少なく、内容についは幻の如く知ることが出来ない。
 
 当時、この聯隊で最後の現役兵として教育を受けていた事から、薄らいだ微かな記憶をたどり、少ない資料を元に、断片的な入隊記録と共に、「幻の航空通信聯隊」と題してここに公開いたし、少しでもこの聯隊のことを語り伝えたいと思います。余りにも古いことで記憶違いもあると思います。御存知の方は是非お知らせを頂きたい。
 
目    次
 
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
15
16
17



TOP 香取航空基地 香取航空基地の戦後処理 幻の航空通信聯隊 写真集
付録・陸軍航空部隊の略歴 付録・第一航空艦隊(基地航空部隊)の概要 リンク集 自己紹介