第一航空艦隊(基地航空部隊)の概要

 
来るべき決戦に備え、昭和18年7月1日基地航空部隊と銘を打ち編成され、大本営直轄部隊として温存、教育されていた第一航空艦隊、幹部は歴戦のつわもの達であったが、搭乗員の殆どが教育部隊の教育課程を終了したての者で、その実情は心寒き存在であった。しかし、日夜の練度向上を目指しての猛訓練に、当初編成の10個航空隊はたちまち練度を向上させてゆき、仕上がりが見えるのは昭和19年8月頃と見られていた。
 
しかし、現実はそれほど時間は与えられなかった。米軍のマーシャル諸島方面進出に伴い、昭和19年2月、大本営は第一航空艦隊を連合艦隊に編入して、マリアナ防衛に投入を決定、2月15日に移籍、マリアナ、西カロリン方面の航空基地に展開することになった。
 
しかしマリアナ方面の状況は飛行場の建設さえも不十分な状況であり、最終的に全航空隊が展開を完了するのには5月ごろになると予想されていた。そして先発隊がマリアナに進出すると、これを待ち伏せたかの様な敵機動部隊との初陣で先発隊は惨敗を期してしまった。
 
現地の防衛施設にも大きな問題があったが、錬度不足も又大きな要因でもあったようだ。この第一航空艦隊の所属航空部隊とはいかなる部隊であるか其の概要を調べて見たい。装備機数、戦闘状況などについては不明といわれていた事が多かったが、最近では各種の説がある。

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2010年11月20日公開



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